2017年5月2日
「学校における食物アレルギー対応ヒヤリハット・ヒント事例集」(東京都)
■事故防止の取り組み事例(ヒント)、「取り組みのポイント」を含む実践的な内容
東京都教育委員会が4月25日(火)に公表した「学校における食物アレルギー対応ヒヤリハット・ヒント事例集」が新聞各紙で取り上げられるなど関心を集めています。事例集は平成26年3月に公表していた内容を、27年度に改めて行った調査を受けて改訂したものです。
内容には工夫が凝らされ、校内体制、給食、給食以外のケースに分けて、「給食提供に係る確認体制」「担任不在時の体制」「献立作成」「発注・納品」など具体的な場面ごとにヒヤリハット事例を紹介しています。また事例を超える多くの事故防止の取り組み事例(ヒント)も紹介され、さらにそれらを踏まえた「取り組みのポイント」が示されるなど、現場に合わせた実践的な内容になっていることが特長です。
■文部科学省が教育委員会、学校などにヒヤリハット事例の把握を求める
文部科学省は平成27年3月に公表した「学校給食における食物アレルギー対応指針」の中で、国、都道府県教育委員会、市区町村教育委員会、学校など各段階でヒヤリハット事例を把握、対応状況について調査し、事故防止に向けたフィードバックを行うよう求めています。自分が住んでいる市区町村教育委員会に実施状況を確認してみてはどうでしょうか。
※文部科学省の「学校給食における食物アレルギー対応指針」はこちら
(長岡徹)