代表理事
園部まり子・長岡徹

顧問
西間三馨先生
(国立病院機構福岡病院名誉院長)

活動報告

母の会で開催した講演会や学会での報告、記事などをご紹介します。

■県庁会議室に300人が参加、講師は手塚純一郎先生、長谷川実穂さん

県庁の大会議室で行った研修会

県庁の大会議室で行った研修会

7月9日(日)、「母の会」は熊本地震被災地域での活動として、「食物アレルギーに関する支援者研修会」を熊本県と共催、県庁の大会議室を借りて開催しました。九州北部豪雨の影響で熊本県にも大雨警報が発令された中での開催となりましたが、会場には県下全域から300人の放課後児童クラブ従事者、放課後子供教室のコーディネーター、教育活動推進員、地域子育て拠点施設の職員、児童館職員、県の子ども未来課、教育委員会職員などが集い熱心に研修に臨みました。
この日の講師は福岡市立こども病院アレルギー・呼吸器科の手塚純一郎先生と、小児アレルギーエデュケーターで管理栄養士の長谷川実穂さんにお願いしました。また地元の国立病院機構熊本医療センター小児科の緒方美佳先生も応援に駆け付けて下さいました。「食物アレルギーの基礎知識と緊急時対応」と題して講演した手塚先生は食物アレルギーの子どもが増えている実情や症状、診断、学校など集団生活などでの注意点、「エピペン」の使い方などを分かりやすい言葉で解説、特に学校生活上の留意点については、「安全を第一に考えた給食提供」「学校で初発することも珍しくない」「給食現場・教室内だけで起こるとは限らない」ことなどを強調し、子どもの支援に携わるすべての人が対応について理解を深めていることが大事と訴えました。手塚先生の指導で参加者全員が「エピペン」トレーナーを、代表が本物を使ってみる実習も行いました。

■原因食物による栄養素不足、アレルギー表示などについても分かりやすく

本物の「エピペン」を使った実習も行った

本物の「エピペン」を使った実習も行った

「食物アレルギーの食事と管理」について話した長谷川さんは、放課後児童クラブなどで提供する機会が多い「おやつ」などの注意点、保護者が陥りやすい誤解、特定の原因食物による栄養素不足、加工食品のアレルギー表示などについて分かりやすく解説しました。
研修会は参加者全員が集中する雰囲気の中で行われ、あっという間に3時間が過ぎていきました。参加された皆さん、大変にお疲れさまでした。また講師のお二人、休日返上で運営に当たっていただいた子ども未来課長はじめ県職員の皆さん、緒方先生にも感謝したいと思います。研修会の模様は地元の民放「くまもと県民テレビ」で放送されました。なおこの研修会は中央共同募金会の助成を得て行いました。
(園部まり子)