代表理事
園部まり子・長岡徹

顧問
西間三馨先生
(国立病院機構福岡病院名誉院長)

活動報告

母の会で開催した講演会や学会での報告、記事などをご紹介します。

■31日(月)、菊池郡市の研修会。講師は相模原病院の佐藤さくら先生

菊池郡市(菊池市、合志市、大津町、菊陽町)の研修会(31日)

菊池郡市(菊池市、合志市、大津町、菊陽町)の研修会(31日)

7月31日(月)、8月1日(火)の両日、「母の会」は熊本県の菊池郡市(菊池市、合志市、大津町、菊陽町)、葦北郡(芦北町、津奈木町)・水俣市の養護教諭の研修会の開催に講師の派遣、資料の提供などで協力、研修会当日にはスタッフが同行して「アレルギー情報コーナー」を設けるなど、お手伝いしました。両日の研修会の講師は、先の「アレルギー疾患医療提供体制の在り方に関する検討会で、国の「中心拠点病院」に指定された(独)国立病院機構相模原病院臨床研究センターの佐藤さくら先生にお願いしました。
31日(月)、菊陽町光の森町民センター「キャロッピア」で行われた菊池郡市の研修会には地域の小中学校の養護教諭50人が参加されました。

葦北郡(芦北町、津奈木町)・水俣市の研修会(1日)

葦北郡(芦北町、津奈木町)・水俣市の研修会(1日)

「食物アレルギーとアナフィラキシーへの対応」と題してお話しした佐藤先生は、食物アレルギーの病態、原因食物、治療と管理、学校におけるアレルギー対応、「学校生活管理指導表」の活用、給食提供、重篤な症状が起きた時の対応、「エピペン」の使い方、東京都が作成した「緊急時対応マニュアル」の活用、食物アレルギーの正しい情報が得られるサイトや資料などを分かりやすく解説、紹介しました。全員が「エピペン」トレーナーを使って実習とシミュレーション、きめ細か泡を立てて行う「スキンケア」の実演も行いました。
また小学生向けに書かれた本や無料で入手できる公的な資料、各地の学校の取り組みなどを紹介した「母の会」の「アレルギー情報コーナー」にも多くの先生方が立ち寄り、必要な部分を写真に撮っていかれました。

■1日(火)には、懇談的な雰囲気で葦北郡・水俣市の研修会

「エピペン」を使うシミュレーションも行った(写真は1日)

「エピペン」を使うシミュレーションも行った(写真は1日)

1日(火)の葦北郡・水俣市の研修会には、同地域の小中学校の養護教諭と校長先生22人が参加されました。会場となった県南部の津奈木町立津奈木中学校には熊本市から車を使い一時間半ほどで到着しました。
同校の図書室を会場に行った研修会は、食物アレルギーの病態、原因食物、治療と管理、学校におけるアレルギー対応など、ほぼ前日と同じ内容で行われ、人数が20人ほどと懇談的な雰囲気もあって質問も相次ぎ、佐藤先生が的確に答えていました。質問内容からは「学校生活管理指導表」をしっかりと活用しているなど、普段の着実な取り組みの様子がうかがえました。なお両日の研修会では、「母の会」も「教職員の共通理解でアレルギー児を支えよう」をテーマにお話しさせていただきました。
参加された養護教諭の皆さん、大変にお疲れさまでした。なおこの研修会は中央共同募金会の助成を得て行いました。
(園部まり子)