代表理事
園部まり子・長岡徹

顧問
西間三馨先生
(国立病院機構福岡病院名誉院長)

活動報告

母の会で開催した講演会や学会での報告、記事などをご紹介します。

■乳幼児連れ親子20組など76人が参加、子どもの声があふれる賑やかな講座に

10月3日(火)、「母の会」は講座「赤ちゃんからできるスキンケアと食物アレルギー対策」を川崎市と共催しました。会場となった「ミューザ川崎シンフォニーホール」研修室には、乳幼児連れの親子20組、看護師、川崎市から担当課長ら5人など76人が集まり、講師をお願いした(独)国立病院機構神奈川病院小児科アレルギー科医長の渡辺博子先生の講演、実際にきめ細かな泡を作ってみる実習、質疑などを行いました。

赤ちゃんを抱っこしながら講演を聞くお母さんの姿も目立った

赤ちゃんを抱っこしながら講演を聞くお母さんの姿も目立った

会場には川崎市の配慮で乳児をつれたお母さんが集中して講演を聞くことができるように別室で託児を、会場内にも子どもを遊ばせたままお母さんが参加できるコーナーを設けました。それでも会場内に元気な子どもたちの声があふれる、賑やかな講座になりました。
渡辺先生は講演の中で、乳幼児期の湿疹からアトピー性皮膚炎の本格発症につながるケースも多く、乳児期の湿疹をなくす「スキンケア」と軟膏塗布を適切に行うことでアトピー性皮膚炎の発症を30%~50%減らせる(国立成育医療研究センター生体防御系内科部アレルギー科医長、大矢幸弘先生ら)とする研究などを紹介しながら、「スキンケア」の考え方について、赤ちゃんの皮膚は汗やよだれ、新生児期は皮脂も多いなど汚れやすいことから、しっかりと泡立てた石鹸の「泡」を使って汚れを取り去ることが必要、その上で赤ちゃんの皮膚はかわきやすいことから洗った後はたっぷり保湿して皮膚のバリアー機能を補うことが大切などと話しました。会場内では赤ちゃんを抱っこしながらメモを取るお母さんの姿も目立つなど真剣な雰囲気があふれていました。皆さん、お疲れさまでした。
(園部まり子)