代表理事
園部まり子・長岡徹

顧問
西間三馨先生
(国立病院機構福岡病院名誉院長)

活動報告

母の会で開催した講演会や学会での報告、記事などをご紹介します。

■厚生労働省に「アレルギー疾患保健指導マニュアル」の作成を要請

特別企画「アレルギー疾患対策基本法で小児アレルギー医療はどう変わるか」

特別企画「アレルギー疾患対策基本法で小児アレルギー医療はどう変わるか」

11月18日(土)、19日(日)の両日、栃木県宇都宮市で第54回日本小児アレルギー学会学術大会が開かれ、「アレルギー疾患対策基本法で小児アレルギー医療はどう変わるか」と題した大会の特別企画で「母の会」事務局長が報告しました。特別企画ではほかに国の中心拠点に指定された国立病院機構相模原病院副臨床研究センター長の海老澤元宏先生、東京都立小児総合医療センターアレルギー科部長の赤澤晃先生、基本法を所管する厚生労働省のがん・疾病対策課の課長補佐が発表し討論を行いました。
初日18日の朝早いセッションでしたが会場には多くの医師などが詰めかけ、発表に耳を傾け取り組みについて議論を行いました。「母の会」からは医療の実態を踏まえながら、「患者の視点で考えるアレルギー疾患対策基本法」「適切な医療が子どもたちの生活を支える」「新たな視点、保健指導」の3つの視点で報告を行い、参加した先生方に「アレルギー疾患対策基本法は枠組みであり、法律ができただけでは何も変わらない。『どう変えるか』という皆さんの熱い議論と取り組みが必要」と訴え、それぞれの地元で「基本指針」に基づく取り組みの推進を要請しました。
「基本指針」に市町村保健センターなどで行う「保健指導」が盛り込まれた重要性ついて、「これまでの行政施策が保育所の段階から始まっていたのに比べ、発症予防の視点で出生後すぐに始める意味は大きい」と指摘、厚生労働省に対し「アレルギー疾患保健指導マニュアル」の作成も要請しました。