代表理事
園部まり子・長岡徹

顧問
西間三馨先生
(国立病院機構福岡病院名誉院長)

活動報告

母の会で開催した講演会や学会での報告、記事などをご紹介します。

■赤ちゃん連れの親子、保健師などが参加、「洗い方」など具体的に学ぶ

実際に石鹸を泡立ててみる実習を行った(釜石市)

実際に石鹸を泡立ててみる実習を行った(釜石市)

12月2日(土)、「母の会」は午前中に岩手県釜石市の保健センター、午後には同県山田町の保健センターと「親子のためのスキンケア講座」を共催しました。釜石市で行った講座には赤ちゃん13人を含む保護者や市の保健師など37人、山田町の講座には保健師、栄養士、保育士、赤ちゃんを連れた保護者など16人が参加しました。
講座は「母の会」が東日本大震災の発災以来、被災地で続けている協力の一つで、講師にはこれまでにも釜石市、山田町で研修などを担当していただいたことのある国立成育医療研究センターアレルギー科の福家辰樹先生をお招きしました。福家先生は2回の講座の中で、食物アレルギーの正しい理解、日常の取り組みと事故予防、緊急時の対応、食物アレルギーの予防の可能性をテーマに解説、その後、参加者全員で実際に石鹸を泡立て洗う、保湿剤を塗ってみる実習を中心に「スキンケア」を学びました。

保湿剤も実際に塗って「べたつき」感を確かめた(山田町)

保湿剤も実際に塗って「べたつき」感を確かめた(山田町)

福家先生は体の洗い方について、「順番は上から」「石けんをよく泡立てる」「手でもむように洗う」「しわのあるところを伸ばして洗う」「顔も目を閉じさせてしっかり洗う」「拭き方はこすらず押さえて拭き取る」など、また軟膏の塗り方についても、「塗る人の手をきれいに洗う」「入浴後、余分な水分を拭き取ったら速やかに軟膏を塗り終わる」「軟膏はたっぷりと皮膚にのせるように塗る」「頭皮はローションタイプで」など具体的に指導しました。実習に取り組んだ参加者は、泡のきめ細かさ、必要量を塗った時の肌のべたつき感などを確かめていました。
講師の福家先生と「母の会」スタッフは前日の深夜に釜石市に到着、盛岡から約2時間、レンタカーで向かうルートでは雪に見舞われ、釜石市から山田町への移動に1時間、さらに山田町から盛岡駅に戻るのに2時間半を要するなどタイトな日程で行われました。参加された皆さん、休日出勤して運営に携わっていただいた職員の皆さん、講師の福家先生、大変にお疲れ様でした。
(園部まり子)