2017年12月14日
奈良県五條市の保健センターで「スキンケア講座」を行いました
■大阪狭山アレルギー・アトピーサークル「Smile・Smile」の皆さんと共催
12月14日(木)、「母の会」は奈良県五條市の保健センター「カルム五條」を会場に、大阪狭山アレルギー・アトピーサークル「Smile・Smile」の皆さんと講座「赤ちゃんからできるスキンケアとアレルギー対策」(協力・後援:五條市医師会、後援:五條市、五條市教育委員会)を開催しました。
講座は2部形式で行われ、第1部は主に乳児湿疹やアトピー性皮膚炎が心配な赤ちゃんを連れた16組の親子を中心に、五條市や近隣自治体の保健師、栄養士、行政の保健担当者、教育委員会など60人が参加、第2部には医師や保健師、保育士、栄養士など35人が参加され、半日をかけてアレルギー対策について学びました。講師は国立病院機構大阪南医療センター小児科医長の井上徳浩先生と大阪狭山市保健センターの保健師さんにお願いしました。
「カルム五條」2階の待合スペースで行われた第1部は、床暖房で暖かいフロアに赤ちゃんを寝かせくつろいだ雰囲気で行われ、地元医師会の先生から挨拶をいただいた後、井上先生が赤ちゃんの肌の特徴や、しっかりと泡立てた泡で赤ちゃんを洗い必要な量の保湿剤や軟膏を塗るスキンケアを行うことでアトピー性皮膚炎の発症を減らすことができることなどを、最新の研究成果などを踏まえてやさしく説明し、事前に寄せられた質問にも丁寧に答えました。
この後、大阪狭山市保健センターの保健師が講師となって、実際にきめの細かい泡を作ってみる実習、人形を使って洗い方、保湿剤や軟膏の塗り方の実演などを行いました。
■地元医師会、五條市保健センター、大阪狭山市など幅広い協力をいただき実現
会場を1階に移して行われた第2部では、最初に「母の会」が「家庭と地域でアレルギー児を支えよう」と題してお話しさせていただきました。この中では会の日常活動の紹介とともに、アレルギー疾患対策基本法に基づいて今年3月にまとめられた国の「アレルギー疾患対策の推進に関する基本的な指針」の中に、新たに市町村の保健センターなどで行う保健指導でアレルギー疾患の適切な指導を行うことが盛り込まれたことを紹介し、今回の「講座」のような取り組みが重要になることを訴えさせていただきました。井上先生はより詳細にスキンケアの重要性を説明、質疑も行いました。
「講座」は五條市保健センター「カルム五條」や市教委、医師会、大阪狭山市の保健センターなど幅広い方々のご支援で実現し、当日も多くの方にお手伝いいただいてスムースに運営することができました。皆さん大変にありがとうございました。
(園部まり子)