代表理事
園部まり子・長岡徹

顧問
西間三馨先生
(国立病院機構福岡病院名誉院長)

活動報告

母の会で開催した講演会や学会での報告、記事などをご紹介します。

■北海道や大阪からの参加者も。講師は成育医療研究センターの福家辰樹先生

お母さんの報告に全員が励まされた

お母さんの報告に全員が励まされた

2月17日(土)、「母の会」は横浜市旭区の市民活動支援センター「みなくる」で「アナフィラキシー親子のための懇談会」を開催しました。懇談会は一般的な講演会では必要な知識を得られない重篤な食物アレルギーの親子を対象に行っているもので、毎年、翌日に開催される食物アレルギー研究会に合わせて遠隔地からも効率的に参加できるように日程を設定。今回の懇談会には東京、神奈川だけでなく北海道や静岡、愛知、大阪などから43人が参加されました。また当事者にとどまらず報道・出版、製薬企業、研究機関などからも患者の実情を知りたいと参加される姿が目立ちました。NHKも取材に訪れました。
講師には国立成育医療研究センターアレルギー科の福家辰樹先生をお招きしました。懇談会は午前中に当事者や保護者が食物アレルギーと向き合ってきた来し方を報告、適切な医療のもとで少しずつ不安が解消されていく姿に参加者が励まされました。「母の会」からは今年度、取り組んできた市町村保健センターなどと連携したスキンケア講座の取り組みについて報告させていただきました。

全員がきめ細かな泡を作る実習を行った

全員がきめ細かな泡を作る実習を行った

昼食をはさんで午後は福家先生が「ホントに役立つアレルギー対策の最新ポイント(難治性食物アレルギー治療のコツ)」と題して、アレルギーの仕組みや食物アレルギーのリスクと原因、診療、経口免疫療法、アトピー性皮膚炎を治すことの重要性などについて1時間半にわたって分かりやすく話しました。この後、全員がトレーナーを使う「エピペン」実習、実際にきめ細かな泡を作って皮膚を適切に洗い必要量の軟膏や保湿剤を塗って感触を確かめる実習を行いました。懇談会の最後は「母の会」が特に大切にしている質問の時間を1時間半とり、日頃疑問に思っていることや知りたいことを福家先生に質問したり当事者同士で情報を交換しました。長時間でしたが有意義な一日、皆さんお疲れ様でした。(園部まり子)