代表理事
園部まり子・長岡徹

顧問
西間三馨先生
(国立病院機構福岡病院名誉院長)

活動報告

母の会で開催した講演会や学会での報告、記事などをご紹介します。

■地域保健の現場で働く栄養士さんの関心の高さがうかがわれる

宮城県気仙沼保健福祉事務所で行われた研修会

宮城県気仙沼保健福祉事務所で行われた研修会

3月2日(金)、「母の会」は宮城県の気仙沼管内(気仙沼市、南三陸町)栄養士会と研修会「赤ちゃんから高齢者までできるスキンケアと食物アレルギー対策」を共催しました。会場となった宮城県気仙沼保健福祉事務所には市町の保健センターや高齢者施設などで働く栄養士など36人が集まり熱心に研修に臨みました。「母の会」は栄養士会と共催する取り組みも多く、今回も地域保健の現場で働く栄養士さんの関心の高さがうかがわれました。講師は東京都立小児総合医療センターアレルギー科の古川真弓先生にお願いしました。研修会は前半に古川先生が講演、後半は参加者が6グループに分かれて実際にきめの細かな泡を作って肌を洗う実習、必要量の保湿剤や軟膏を塗る方法と塗った時の感触を確かめる実習を行いました。

参加者全員できめ細かな泡づくりに取り組んだ

参加者全員できめ細かな泡づくりに取り組んだ

古川先生はアトピー性皮膚炎の赤ちゃんが適切なスキンケアを行い短期間に症状が好転した写真や洗い方の動画などを交えて分かりやすく解説、食物アレルギーの予防については「スキンケアで皮膚のバリア機能を整える」「離乳食をきちんと進めてバランスの良い食事を心がける」ことを強調しました。後半の実習では全員がきめ細かな泡づくりに取り組み、手に取って逆さにしても落ちない泡を作りました。
当日、古川先生と「母の会」スタッフは東京から気仙沼に向かいましたが、折から日本列島に沿って進んだ〝爆弾低気圧〟に伴う大雪と強風の影響で東北新幹線が大幅に遅れ、開会直前に会場に到着。研修会と質疑を終えるとすぐに会場を出発し帰路に着く慌ただしい日程となりました。それでも参加者の熱心さで内容が充実した研修会に、またこれまでの取り組みで交流している気仙沼市、南三陸町の皆さんともお会いすることができ大変に嬉しい研修会になりました。皆さん、お疲れ様でした。

(園部まり子)