2018年8月19日
京都大学大学院の中山健夫教授らを招き勉強会を行いました
8月19日(日)、「母の会」は連携のある各地のアレルギー患者支援グループの皆さんと、横浜市旭区の市民活動支援センター「みなくる」研修室で勉強会を行いました。都道府県に設置されるアレルギー疾患医療協議会への患者参加など、アレルギー疾患分野でも当事者が的確な声を上げていくことが求められることを踏まえ、EBMなど医療を考える時の基本、情報を正しく選び活用する情報リテラシーなどを学ぶ試みとして行いました。講師は鳥居薬品株式会社取締役、信頼性保証本部長の假屋ゆう子さんと京都大学大学院医学研究科健康情報学分野教授の中山健夫先生にお願いしました。
「あふれる情報に振り回されないために:情報を調べる&使うコツ」と題して話した假屋さんは論文や書籍、闘病記や患者が発信するブログなど幅広い分野で情報を収集する際の注意、自分にとって都合の悪い情報を無視したり過小評価してしまう「正常性バイアス」などについて説明しました。また中山教授は「より良い医療に向けた患者と医療者の協働を考える:リテラシー、意識決定、EBMの観点から」と題して、臨床疫学の基本、EBMと診療ガイドライン、エビデンスとナラティブ、患者と医療者の協働などについて話しました。勉強会には7つの患者支援グループのメンバーなど30人が参加、活発な質疑を交えて1日、しっかりと学びました。
(園部まり子)