免疫アレルギー疾患研究戦略検討会の第3回会議

9月28日（金）、昨年3月にまとめられた「アレルギー疾患対策の推進に関する基本的な指針」に基づき設置された「免疫アレルギー疾患研究戦略検討会」の第3回会議が東京・港区芝公園の中央労働委員会で開かれ、「母の会」の園部も委員として出席しました。会議では前2回の論議を踏まえた報告書案「免疫アレルギー疾患研究10ヵ年戦略」が示され、取りまとめに向けた論議が行われました。戦略は10年後を目標に遺伝情報を調べて患者の特性にあった治療法を開発するなどの基礎研究が中心の内容となっています。「母の会」は3回の検討会の議論の中で、10年後をめざした議論はもちろん重要なものの、現にある標準治療でほとんどの人が健康を回復できることを踏まえ、誰もが適切な医療を受けられるようにする政策的な研究を進めることが重要であることを訴えました。また患者も参画する、患者ニーズに基づく研究の推進を訴えました。こうした声の一部は文言として報告書案に盛り込まれましたが、今後の取り組みに行かされるのか注視していくことが必要です。検討会は今回で終わり、指摘された議論を反映した報告書がとりまとめられることになっています。
（園部まり子）