代表理事
園部まり子・長岡徹

顧問
西間三馨先生
(国立病院機構福岡病院名誉院長)

活動報告

母の会で開催した講演会や学会での報告、記事などをご紹介します。

市立病院附属看護学校での研修会には学生全員が参加した

市立病院附属看護学校での研修会には学生全員が参加した

10月13日(土)、「母の会」は宮城県気仙沼市で市立病院附属看護学校、気仙沼地区地域医療委員会の研修会に講師のコーディネート、公的な資料の紹介や提供、当日の運営のお手伝いなどの協力を行いました。「母の会」は東日本大震災発災以降、気仙沼市の保健センターや教育委員会、保育担当部門などとの連携を続けており、今回はアレルギー患者を支える取り組みがさらに多くの専門職の方々に広がりました。研修会の講師は東京都立小児総合医療センターアレルギー科の古川真弓先生にお願いしました。
午前中、気仙沼市立病院附属看護学校で行った研修には同校で学ぶ学生全員と教職員、病院の医師合わせて130人が参加、「アレルギー予防に向けたスキンケア」と題した古川先生のお話を聞いた後、きめの細かな泡を作る実習と、全員が「エピペン」トレーナーを、代表が本物の「エピペン」を使う実習を行いました。質疑や終了後には個別の相談も行いました。

全員で実習を行った地域医療協議会の研修会

全員で実習を行った地域医療協議会の研修会

県の気仙沼保健福祉事務所を会場に行った午後の気仙沼地区地域医療委員会の研修会には市医師会長、県保健福祉事務所長をはじめ市立病院の医師・看護師、クリニックの医師・看護師、歯科医師、市の保健師・栄養士、救急救命士、介護支援専門員など幅広い職種の方々54人が参加されました。ここでも古川先生はアレルギー予防に向けたスキンケアについて詳しく説明、さらに「アレルギー疾患における保健指導・子育て支援」や「乳幼児健診における観察ポイント」「乳幼児健診とアレルギー疾患の指導」など、乳幼児健診の際に行う保健指導の内容を整理して紹介しました。実際にきめの細かな泡を作って肌を洗い必要な量の保湿剤を塗って感触を確かめる実習、「エピペン」実習も行いました。質疑では医師からの質問が最も多いなど地域全体でアレルギーの患者支援に取り組んでいる様子がうかがわれました。皆さん大変にありがとうございました。
(園部まり子)