防衛省に対して行った要請（8日　国会内で）

11月8日（木）、「母の会」は、大規模な自然災害の被災地などで自衛隊が食事を調理して提供する「給食支援」を行う際に、食物アレルギーの患者（児）が、使われている原材料を確認できる表示を行うよう防衛省に要請しました。これに対し防衛省は「部内で検討して回答する」と答えました。
避難所などで提供する食事については、東日本大震災の教訓を踏まえて策定された「避難所における良好な生活環境の確保に向けた取組指針」（内閣府（防災担当）平成25年8月）に、委員となった当会代表の声を受けて「食事の原材料表示を示した包装や食材料を示した献立表を掲示し、避難者が確認できるようにする」（要旨）ことが盛り込まれています。ただ現実には表示されていないことが多く、「母の会」が被災地域で「給食支援」を行っている自衛隊部隊に確認しても表示が行われていないことから、自衛隊が率先して原材料表示の範を示すことで、食物アレルギー患者（児）も安心して食べることができる環境を実現してほしいと要請を行いました。応対した防衛省統合幕僚監部参事官、参事官付災害派遣・国民保護班長との意見交換では、材料の包装を掲示するなど簡便な方法で表示が可能であることなどを伝え、表示の実施を強く要請しました。
（長岡徹）