代表理事
園部まり子・長岡徹

顧問
西間三馨先生
(国立病院機構福岡病院名誉院長)

活動報告

母の会で開催した講演会や学会での報告、記事などをご紹介します。

たくさんの質問が出た南阿蘇村役場での研修会

たくさんの質問が出た南阿蘇村役場での研修会

「母の会」は11月16日(金)に熊本県南阿蘇村役場で県市町村保健師協議会と、翌17日(土)には熊本県玉名市保健センターで有明地域保健師会と研修会を共催しました。両日の講師は国立病院機構熊本医療センター小児科の緒方美佳先生にお願いしました。南阿蘇村役場で行った研修会には、阿蘇市、高森町、小国町、南小国町、南阿蘇村、産山村、西原村の保健師、栄養士など34人が、玉名市保健センターで行った研修会には荒尾市、玉名市、長洲町、玉東町、和水町、南関町の保健師など21人が参加されました。両日の研修会で「赤ちゃんからできるスキンケアとアレルギー対策」と題して話した緒方先生は、アレルギーの仕組み、アトピー性皮膚炎と食物アレルギーの病態、発症予防、離乳食の進め方、スキンケアの重要性などについて分かりやすく説明しました。

スキンケアの実習を行った玉名市保健センターの研修会

スキンケアの実習を行った玉名市保健センターの研修会

その上で「医師は病気になって来院してくれなければ患者とかかわることができない。保健師の皆さんは赤ちゃん訪問などで早くからかかわり、発症予防の取り組みもできる。アレルギーのことをしっかりと知っていただき、お母さんと子どもたちのために活動していただきたい」と期待を寄せました。講義の後にはスキンケアについて全員で実際にきめの細かい泡を作って肌を洗ってみる実習、食物アレルギーでは重篤な症状がでた時に使うアドレナリン自己注射薬「エピペン」を使う実習も行いました。質疑では赤ちゃん訪問であった気になる具体的な事例への対応、ステロイド軟膏の使い方について質問が相次ぐなど実践的な研修になりました。
なお緒方先生と「母の会」は南阿蘇村の研修会に先立って益城町の保健センター、学校給食センターを訪問し、対応をめぐって意見交換を行いました。 (園部まり子)