代表理事
園部まり子・長岡徹

顧問
西間三馨先生
(国立病院機構福岡病院名誉院長)

活動報告

母の会で開催した講演会や学会での報告、記事などをご紹介します。

保健指導推進員が参加した御船町の研修会

保健指導推進員が参加した御船町の研修会

1月18日(金)、「母の会」は熊本県内の自治体と連携し2か所で研修会「赤ちゃんからできるスキンケアと食物アレルギー対策」を開催しました。午前中に御船町保健センターで行った研修会には健診を担う保健師や栄養士、助産師など保健指導推進員17人が参加、午後に玉名市保健センターで行った研修会には市内の子育て支援センターで活動する保育士、市職員など20人が参加しました。2回の研修会の講師には国立病院機構熊本医療センター小児科の緒方美佳先生にお願いしました。午後の研修会には同医療センターの小児アレルギーエデュケーターも加わり、スキンケア実習を担当していただきました。緒方先生はアレルギー疾患の仕組み、アトピー性皮膚炎と食物アレルギーの治療と予防について分かりやすく説明しました。

スキンケアの実習で保湿剤の量を確認した玉名市の研修会

スキンケアの実習で保湿剤の量を確認した玉名市の研修会

緒方先生はこの中で、乳児期のアトピー性皮膚炎は食物アレルギーのリスクを高める可能性が示唆されていること、スキンケア(洗浄と保湿)によりアトピー性皮膚炎の発症を予防できる、アトピー性皮膚炎の治療においてもスキンケアは重要な位置を占めることなどを説明しました。また食物アレルギーの発症を予防するために離乳食の開始を遅らせる誤った傾向があることも指摘し、妊娠・授乳中の母親の食物除去および離乳食開始を遅らせることで食物アレルギーの発症は予防できないことを説明しました。研修会ではきめ細かな泡を作って肌を洗い十分な量の保湿剤を塗って感触を確かめる実習を行いました。また午後の研修会では本物の「エピペン」を使う実習を行いました。
(園部まり子)