代表理事
園部まり子・長岡徹

顧問
西間三馨先生
(国立病院機構福岡病院名誉院長)

活動報告

母の会で開催した講演会や学会での報告、記事などをご紹介します。

保健師、栄養士などが参加した研修会

保健師、栄養士などが参加した研修会

12月10日(火)、「母の会」は広島県東部保健所(尾道市)と「小児のアレルギー疾患保健指導者育成研修会」(後援:三原市、尾道市、世羅町)を共催しました。研修会は「小児のアレルギー疾患 保健指導の手引き」が行政の保健師、栄養士などに活用されることをめざして行われました。東部保健所と「母の会」の連携は、西日本豪雨を機に連絡を取り合っている「三原アレルギーの会ひだまり」の皆さんの橋渡しにより実現しました。
尾道市総合福祉センターを会場に行った研修会には管内の自治体から保健師、看護師、助産師、薬剤師、管理栄養士、保育士、保育教諭、養護教諭、栄養教諭など幅広い職種の方々39人が参加しました。研修会の講師は国立成育医療研究センターアレルギーセンター総合アレルギー科医長の福家辰樹先生にお願いしました。「小児のアレルギー疾患における保健指導の実践(アレルギー疾患の発症リスクの軽減と重症化予防)」をテーマに話した福家先生は、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、喘息の病態や治療を解説し、アレルギーの発症予防については、インターネット上にあふれる誤った情報に惑わされないように注意を促しながら、食物除去や離乳食の開始を遅らせることにはアレルギーの発症を予防する効果はない、遅らせすぎるとかえってアレルギーのリスクが高まる、妊娠中・授乳中の母親が食物除去を行っても子どもの食物アレルギーの発症を予防できない、アトピー性皮膚炎が続くことは食物アレルギーの最大のリスクであることなどを強調しました。

スキンケアの実習も行った勉強会

スキンケアの実習も行った勉強会

午後の研修会に先立ち、午前中には同会場で「三原アレルギーの会ひだまり」の皆さんのための勉強会「赤ちゃんからできるスキンケアと食物アレルギー対策」も行われました。勉強会にはスタッフを含め20人が参加し、福家先生のお話に耳を傾けました。福家先生は子どものアトピー性皮膚炎と食物アレルギーの関係、食物アレルギーとアトピー性皮膚炎の診断と治療について分かりすく解説し、きめの細かな泡を作って肌を洗い十分な量の保湿剤を塗って感触と確かめるスキンケアの実習、「エピペン」トレーナーを使う実習も行いました。皆さん、お疲れ様でした。
(園部まり子)