応対した観光庁の旅行振興担当参事官らと

1月8日（水）、「母の会」は国土交通省観光庁の旅行振興担当参事官と面会し、旅行会社向け「海外修学旅行 アレルギー対応準備マニュアル」作成と、同マニュアルに沿った研修の実施を要望、意見を交換しました。要望は海外へ修学旅行に出かける中学、高校などが増えている半面、旅行会社担当者のアレルギー理解によって対応に大きな差が生じている、アレルギーに対する知識が正しくない場合、安全な旅行が困難となる実情を踏まえ、実際にわが子を修学旅行に送りだした経験を踏まえたお母さんがまとめました。
マニュアルの内容については、食物アレルギーの発症の仕組みや症状、緊急時対応、「エピペン」®の理解を深めるとともに、準備の手順として学校、生徒および保護者、旅行会社による打ち合わせ、情報共有ルートと情報収集時期の決定、食事メニューと原材料・調味料の確認、現地医療情報と緊急時対応の確認、航空会社のアレルギー対応食の有無、「エピペン」®携帯の確認などを盛り込むよう要望しました。応対した参事官は、旅行会社の対応の実態を調査するとともに、観光庁が設置準備を進めている「日中友好修学旅行促進協議会」のテーマに食物アレルギー対応が上がっていることを踏まえ、具体的な対応をスタートさせたい考えを明らかにしました。「母の会」は具体的な施策の進展に向け、引き続き働きかけを続けていく予定です。

（園部まり子）