緊急事態宣言は解除されたものの、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、医療機関の受診を控える傾向が続いています。「母の会」と連携のあるアレルギー専門医によると、特に小児科の受診が減り、一部では診療体制の縮小を検討する動きもあるようです。
その中で心配されるのが、定期受診が必要な慢性疾患、アレルギー疾患の管理に必要な吸入薬や軟膏などが足りなくなり、症状が悪化してしまうことです。また例年、春先を中心に多いアドレナリン自己注射薬「エピペン®」の処方が今年は大幅に減っているとされ、使用期限を過ぎたまま更新していない人が増えることが心配されています。
こうしたことを防ぐために電話やオンラインによる診療が勧められています。「受診しようと考えている医療機関のホームページを確認するか、直接医療機関の窓口に、電話やオンラインによる診療を行っているかご確認ください」など、その手順については厚生労働省のHPで紹介されています。まずはかかりつけの医師に相談し、自己管理に必要な薬を確保して元気に過ごしましょう。またこうした情報を皆さんで共有しましょう。