代表理事
園部まり子・長岡徹

顧問
西間三馨先生
(国立病院機構福岡病院名誉院長)

講演セミナー • その他お知らせ

アレルギーの適切な治療を学べる講演会などの情報を紹介し患者さんのQOL向上に努めています。

成育研究3国立成育医療研究センター(東京・世田谷区)は7月15日(水)、大矢幸弘アレルギーセンター長、山本貴和子医師らのグループが、アトピー性皮膚炎に対する補完代替療法(民間療法など)を受けたことがある患者グループは、受けたことがないグループに比べ、有意に同センター初診時の重症度が高く、保護者のQOLも低いことが分かったと報道発表しました。
調査は、2015年4月から2016年3月に同センターを初めて受診したアトピー性皮膚炎患者を対象に、アトピー性皮膚炎の治療で補完代替療法を受けたことがあるかないかが、その後の重症度やQOL(Quality of Life、生活の質)にどのように関連するのかを、電子カルテを後方視的に解析した。また2つのグループでは、同センターを受診する前に標準治療(ステロイド外用薬)を受けていたものの、補完代替療法を受けていた患者グループでは、標準治療(ステロイド外用薬)を自ら中断してしまう患者が多いことも分かりました。
「母の会」に寄せられる相談でも、軟膏の塗り方や量などの指導が不十分で治療がうまくいかずに民間療法に走り、かえって悪化させてしまったケースが多くあります。そうした子どもや保護者が適切な標準治療に取り組む時には、医療や薬への不安、抵抗感を持っていることも多く、不安に寄り添い不信をのぞく納得できる説明が必要になります。研究成果はそうした対応が必要なことを表していると思われます。

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