2022年7月7日
第2回川崎市地域医療審議会保健部会で論議しました
7月7日(木)、「母の会」代表の園部が臨時委員を務める川崎市地域医療審議会保健部会の第2回が開催され、同じく臨時委員の国立病院機構相模原病院臨床研究センター長、海老澤元宏先生とともに出席しました。
同部会は令和4年3月に厚生労働省の「アレルギー疾患対策の推進に関する基本的な指針」が改正されたことを受けた今後のアレルギー疾患対策の方向性について市長から諮問され開かれているものです。
第2回は川崎市が現在行っているアレルギー疾患対策について説明を受け議論しました。この中では学校と保育所の食物アレルギー対応の原則が異なることが中心となりました。学校(文部科学省)、保育所(厚生労働省)とも、国は給食対応について安全性を最優先に完全除去対応(提供するか、しないか)を求めているのに対し、川崎市では学校は完全除去対応しているのに対し、保育所は厚生労働省の方針に反して「多段階の個別の対応」を基本としていることが議論されました。この中で園部は「多段階の個別の対応は親切・丁寧な対応に見えるが、対応が複雑になることで事故のリスクが高まり、養士や調理員に負担を強いている、重大な事故が起きる前に改めるべき」などと述べました。
(園部まり子)