2018年10月21日
小児アレルギー学会に参加、児童相談所などが直面する課題を報告しました
母の会」は10月20日(土)、21日(日)の両日、岡山市で開かれた第55回日本小児アレルギー学会に参加、21日には一般演題で発表しました。県内でも大きな被害を出した西日本豪雨もあったことから今年、「母の会」は岡山を訪問する機会が多く、今回で4回目の訪問となりました。学会で「母の会」は「児童相談所、児童養護施設におけるアレルギー対応の課題」について報告しました。要請を受けて昨年度から2回行った児童相談所職員など向け研修会の参加者アンケートから浮かぶ課題について、「一時保護」で入所する子どもたちの13%~57%(施設別)にアレルギーの病気があり、対応する職員の57%は「アレルギーについて相談できる」と答えたものの相談先の大半は自施設の看護師、保健師であること、アレルギー疾患に関する研修会に参加したことがある職員は14%にとどまる実情、「必要と考える対応・体制」では定期的な研修、緊急時にいつでも相談できる体制を求める声があったことなどを報告しました。その上で今後必要な対応について、アレルギー専門医が担当する、児童相談所、児童養護施設等の職員向けの研修会を定期的に行う、研修会には関係する警察官も参加できる、緊急の「一時保護」で預かるアレルギーの子どもの対応について相談できる24時間体制の相談機能を合理的な単位で設置する必要があることなどを提案しました。
(園部まり子)