代表理事
園部まり子・長岡徹

顧問
西間三馨先生
(国立病院機構福岡病院名誉院長)

講演会 • 学会発表報告

講演会•学芸発表報告の説明

5人が参加した「アナフィラキシー親子のための懇談会」

45人が参加した「アナフィラキシー親子のための懇談会」

2月16日(土)、「母の会」は横浜市旭区の市民活動支援センター「みなくる」で「アナフィラキシー親子のための懇談会」を開催しました。懇談会は「母の会」が15年間近く続けて開催しているもので、一般的な講演会では必要な知識を得られない重篤な食物アレルギーの親子を対象に行っています。毎年、翌日に開催される食物アレルギー研究会に合わせて遠隔地からも効率的に参加できるように日程を設定、今回の懇談会にも東京、神奈川など首都圏にとどまらず愛知や大阪などからの参加者を含め45人が参加されました。当事者だけでなく報道、製薬企業、研究機関からも患者の実情を知りたいと参加される姿が目立ちました。
今回の講師は、名古屋にある藤田医科大学ばんたね病院総合アレルギー科の矢上晶子教授と東京都立小児総合医療センターアレルギー科の古川真弓先生にお願いしました。参加者の子どもたちも成長し思春期に差し掛かっていることから、矢上先生には「思春期のアナフィラキシー対策」についてお話しいただきました。この中ではアルバイト先で鶏卵を含有した半固体状のドレッシングを素手で触っているうちに接触蕁麻疹からアナフィラキシー症状を起こすようになった事例、経皮感作が疑われたビールによる職業性の即時型アレルギーの症例などを通して生活上の注意などが紹介されました。古川先生は初めて参加した保護者も多かったことから重篤な症状を起こした時に対応を中心にお話しいただきました。講演の後とは質疑、個別の相談も行い、今年も充実した懇談会になりました。
(園部まり子)