代表理事
園部まり子・長岡徹

顧問
西間三馨先生
(国立病院機構福岡病院名誉院長)

講演会 • 学会発表報告

講演会•学芸発表報告の説明

食物アレルギー研究会第20回食物アレルギー研究会が2月9日(日)、横浜市のパシフィコ横浜アネックスホールで開催され、「母の会」は一般演題で「被災地域におけるアレルギー患者支援の実情(第2報)」を報告しました。研究会では最近のトピックスから.「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」と「学校におけるアレルギー疾患に対する取り組みガイドライン」改訂のポイント、「小児のアレルギー疾患保健指導の手引き」、食物アレルギーの災害対策、アレルギー疾患対策拠点病院モデル事業の現状などが報告されました。
「母の会」の報告では、前回の研究会で、「母の会」の要請を受けて、自衛隊が災害時に食事を調理して被災者に提供する「給食支援」で原材料の表示を行うことになったと報告したことを踏まえ、その続報として、令和元年の台風19号の被災地で自衛隊が行った「給食支援」では、実際に原材料表示が行われていたことを報告しました。また災害時に食物アレルギー患者にどう対応食を届けるかについて、災害対策基本法に定める「要配慮者」として、乳幼児、高齢者、慢性疾患の患者などとともに、市町村が設置する「福祉避難所」などで対応する、行政の枠組みの中で取り組んでいくことが必要と訴えました。

(長岡徹)