代表理事
園部まり子・長岡徹

顧問
西間三馨先生
(国立病院機構福岡病院名誉院長)

活動報告

母の会で開催した講演会や学会での報告、記事などをご紹介します。

栃木県大田原市の「学校給食夏季研修会」

7月27日(木)、「母の会」は栃木県大田原市の「学校給食夏季研修会」に、講師の紹介や日程の調整、資料提供や開催経費(公益財団法人ニッポンハム食の未来財団の協力)、当日の運営など幅広い協力を行いました。会場となった大田原市のピアートホールには、同市の学校栄養士や給食主任の養護教諭ら120人が集まりました。
研修会の講師は国立成育医療研究センター教育・研修部長や東京都立小児総合医療センターアレルギー科部長を務め、4年前当地に「なすのがはらクリニック」を開業した飯野(赤澤)晃先生にお願いしました。
飯野先生は適切な病態理解とともに、2012年に東京・調布市で起きた学校給食での誤食による死亡事故を振り返り命を救えるチャンスが何度もあったことを確認、東京都の「食物アレルギー緊急時対応マニュアル」に沿って緊急時の対応を分かりやすく解説しました。続いて小児アレルギーエデュケーターの益子育代さんを中心に、緊急時対応の動画を視聴し、全員が「エピペン」トレーナーを使って打ち方や役務分担のポイントなどを学びました。質疑も活発に行われ、終了後には何人もの個別相談が寄せられました。
参加した学校栄養士や養護教諭からは「とても具体的で実際の事故時に生かせる内容だった」、給食調理員からも「学校全体の共通認識が大切なので、初めてエピペンを知りトレーナーを触ることができてよかった」と声が寄せられるなど充実した研修となりました。

(園部まり子)