代表理事
園部まり子・長岡徹

顧問
西間三馨先生
(国立病院機構福岡病院名誉院長)

講演会 • 学会発表報告

講演会•学芸発表報告の説明

■「母の会」は二つの演題を発表

第50回の日本小児アレルギー学会が10月19日(土)、20日(日)の両日、海に臨む「パシフィコ横浜」で開催され、「母の会」も他の患者支援グループの方々とともに参加、2つの発表も行いました。

「パシフィコ横浜」で開催された第50回日本小児アレルギー学会

「パシフィコ横浜」で開催された第50回日本小児アレルギー学会

第50回大会の会長は、かねてから「母の会」も連携させていただいている国立病院機構相模原病院臨床研究センター・アレルギー性疾患研究部長の海老澤元宏先生です。国際化を意識して組み立てたというプログラムでは、英語によるセッションがいつもより多く、海外から招いた講師からは世界の取り組みを聞くことができました。

この大会で「母の会」は、19日の一般演題で「学校や保育所での対応を進めるために必要なこと」を、20日のポスターセッションでは「避難所でアレルギー児に必要な対応」(内閣府検討会に参加して)を発表させていただきました。

■学校や保育所での対応を進めるために必要なこと

一般演題の「学校や保育所での対応を進めるために必要なこと」では、昨年12月に東京の調布市で起きた給食の誤食による死亡事故を受けて、食物アレルギーの子のお母さんたちが、子ども自身が自分の体についてよく知り、異変が起きた時はすぐに周りの人たちに知らせるなど、自分の命を自分で守れる子に育てたいと感じていることを紹介、先生方にそうしたことが可能になるような患者教育をお願いしました。

ポスターセッションで「避難所でアレルギー児に必要な対応」を発表

ポスターセッションで「避難所でアレルギー児に必要な対応」を発表

また「母の会」と神奈川県が協働で行っている研修事業の参加者が、調布の事故の影響もあって前年の2倍以上の2600人に上っていることを紹介、参加者アンケートの結果から、多くの先生方がアドレナリン自己注射薬「エピペン」を使用するタイミングの理解に不安があることを紹介し、繰り返し研修を実施していくことの重要性を述べさせていただきました。

■避難所でアレルギー児に必要な対応

ポスターセッションの「避難所でアレルギー児に必要な対応」(内閣府検討会に参加して)では、昨年度に「母の会」代表が参画させていただいた内閣府の「避難所における良好な生活環境の確保に関する検討会」で提案した内容と、それをもとに今年8月に内閣府から全国の自治体に通知された「避難所における良好な生活環境の確保に向けた取組指針」の内容を紹介させていただきました。

多くの患者支援グループの方とも交流しました

多くの患者支援グループの方とも交流しました

今回の学会でも多くの先生方と交流することができ、たくさんの患者支援グループの方々とも情報を交換することができました。皆さん、お疲れさまでした。