代表理事
園部まり子・長岡徹

顧問
西間三馨先生
(国立病院機構福岡病院名誉院長)

講演会 • 学会発表報告

講演会•学芸発表報告の説明

■講師には今井孝成先生、長谷川実穂さん

セミナーでは今井孝成先生がいつものように明快に講演

セミナーでは今井孝成先生がいつものように明快に講演

2月28日(土)、「母の会」は小田原市教育委員会、小田原市学校保健会、足柄下郡学校保健会と共催で、すこやかセミナー「家庭と地域でアレルギー児を支えよう・知っておきたい食物アレルギーの知識と食事、『エピペン』」を開催しました。今回のセミナーの講師は小児アレルギー臨床の最前線に立ち、学校や保育所のアレルギー対応を進めるために全国を駆け回る昭和大学医学部小児科講師の今井孝成先生、食物アレルギーの子どもの食事の工夫や栄養に詳しい国立病院機構相模原病院臨床研究センター管理栄養士の長谷川実穂さんにお願いしました。

■保護者だけでなく、患者を支える多職種の方々が参加

会場となった神奈川県西部にある小田原市の生涯学習センター「けやき」には、土曜日の午前中にもかかわらず、患者・家族だけでなく、小田原市や湯河原町の教育長、真鶴町の主事をはじめとした行政、学校の教職員や学校保健会の関係者、医師、歯科医師、薬剤師、PTAの役員、幼稚園、保育所の教職員など約160人が参加して熱心にセミナーに臨まれました。中には岡山県や大阪府、愛知県、静岡県などから駆けつけた方もいて、課題の大きさ、適切な医療や対応を知るために多職種が参加するセミナーの必要性を改めて確認することができました。

■当事者のお母さんなどボランティアに支えられて運営

参加者には真剣な表情でメモをとる姿も

参加者には真剣な表情でメモをとる姿も

セミナーは小田原市の教育長が開会の挨拶、その後、今井先生、長谷川さんが、いつものように分かりやすく講演し、全員が「エピペン」トレーナーを使う実習、質疑、終了後には個別の相談も受けていただくなど、午後1時過ぎまでお昼を食べるのも忘れて、それぞれが抱える課題の解決に向けた指導を受けることができました。「母の会」の講演会ではいつものことですが、この日も運営は当事者である患児のお母さんによるボランティアや患者の声に耳を傾けてくださる製薬企業の皆さんなどのお手伝いで支えられました。皆さん、大変にありがとうございました。

■専門医を囲むアナフィラキシー患者さんの懇談会も

赤澤晃先生、井上徳浩先生を囲んだ懇談会

赤澤晃先生、井上徳浩先生を囲んだ懇談会

またこの日の午後には、やはり「母の会」が年1回、行っている食物アレルギーの重篤な症状であるアナフィラキシーやアナフィラキシーショックを起こす子どもたちの保護者が専門医を囲む懇談会を実施、約40人の当事者やさまざまな立場で支援する関係者が参加されました。懇談会には東京都立小児総合医療センター・アレルギー科部長の赤澤晃先生、わざわざ大阪から駆けつけたくださった国立病院機構大阪南医療センター・小児科医長の井上徳浩先生が当事者の声に耳を傾け、納得ゆくまで懇談、相談に乗っていただきました。
(園部まり子)