代表理事
園部まり子・長岡徹

顧問
西間三馨先生
(国立病院機構福岡病院名誉院長)

講演会 • 学会発表報告

講演会•学芸発表報告の説明

■「学童保育」の食物アレルギー対応について一般演題で発表

奈良市で開かれた第52回日本小児アレルギー学会(開会前

奈良市で開かれた第52回日本小児アレルギー学会(開会前)

 

「母の会」は11月21日(土)、22日(日)の両日、奈良市で開かれた第52回日本小児アレルギー学会に研さんのために参加、初日の一般演題で「学童保育」(放課後児童クラブ)における食物アレルギー対応の課題について、アンケート調査の結果をもとに報告しました。また学会に参加した患者支援5グループで意見や情報交換も行いました。

一般演題で「母の会」は、学校や保育所などと同じ子どもたちの居場所であり、「おやつ」の提供などで食物アレルギーに対応する必要がある「学童保育」の課題を考えるアンケート結果を報告。その結論で、「学童保育」における食物アレルギー対応にルールがなく、多くのスタッフがアナフィラキシー発症時の対応などに不安を抱いている、都道府県が認定する「放課後児童支援員」の認定基準や研修内容が具体的に示されず、研修の講師も医師から養護教諭まで幅広いため、研修などの質が担保できるか課題がある、「学童保育」においても、学校や保育所と同様に、求められる対応の「ガイドライン」が作られ、それに基づく研修が行われる必要があることを訴えました。

■患者支援5グループで意見交換、情報交換も行う

久しぶりに集まった各地の患者支援グループの皆さんと

久しぶりに集まった各地の患者支援グループの皆さんと

22日の午後には、学会に参加した患者支援5グループが集まり意見や情報交換を行いました。ここでは今年12月に施行されるアレルギー疾患対策基本法の内容を学び、法律の趣旨を踏まえてそれぞれの地域で行政などに提案できることは何かなどを、みんなで考えました。久しぶりにお会いした方も多く楽しい時間でした。皆さん、大変にお疲れ様でした。
(園部まり子)