代表理事
園部まり子・長岡徹

顧問
西間三馨先生
(国立病院機構福岡病院名誉院長)

活動報告

母の会で開催した講演会や学会での報告、記事などをご紹介します。

■東日本大震災や熊本地震被災地域での活動を通して見えた課題などを報告

被災地域での活動を通して見えた課題などを報告した

被災地域での活動を通して見えた課題などを報告した

2月21日(火)、東京・品川区の「大崎ゆうゆうプラザ」で開かれた講演会「災害時の子どものアレルギー対応」(行政・患者それぞれの立場から)で、「母の会」代表の園部が「災害時に日頃の取り組みを超えた対応はできない」と題してお話しさせていただきました。講演会は子育て支援プログラムとして品川区が主催しましたが、企画から準備、当日の運営などすべてを「品川食物アレルギーの会」の皆さんが担当する協働の取り組みとして行われました。参加者は品川区のアレルギーの当事者・保護者にとどまらず、東京都や川崎市の行政の担当者、内閣府防災担当からも職員が参加するなど多くの立場の方々約40人が集まりました。
区防災課地域連携係長が「品川区の災害時対応」と題して区の取り組みを説明した後、園部が東日本大震災や熊本地震被災地域での活動を通して見えた課題などについて話し、当事者にとっては「正しい診断・治療で食べられる物を増やす。喘息、アトピー性皮膚炎は日頃からしっかりとコントロールしておく」ことが最大の「備え」になることを強調させていただきました。その上で「食品はストックを多めに。使ったら補充して、常に一定量を備蓄する」「薬は一か月分の余裕を。出来れば常に一定量は携帯を」「アレルギーの患者も要配慮者(災害対策基本法)であり、避難所などでは『アレルギーで困っています』と声を上げよう」「自治体は備蓄・場所などの『備え』を日頃から広報、住民に周知する」ことが大事ではないかと提案させていただきました。
(園部まり子)