代表理事
園部まり子・長岡徹

顧問
西間三馨先生
(国立病院機構福岡病院名誉院長)

講演セミナー • その他お知らせ

アレルギーの適切な治療を学べる講演会などの情報を紹介し患者さんのQOL向上に努めています。

■基礎知識や対応を、Q&Aなど幅広い内容で分かりやすく解説

1東京都は4月21日(金)、アレルギーの病気について正しい情報を知ることができる情報サイト「アレルギー情報navi.」を公開しました。
同サイトでは食物アレルギーや小児ぜん息、成人ぜん息、アトピー性皮膚炎などの病態の基礎知識や対応、よくある質問、行政の取り組み、講演会や研修会などの情報、医療機関、治療の「ガイドライン」情報など幅広い内容を提供しています。いずれも患者に分かりやすく書かれており、病態の理解や適切な治療、医療機関を知るために活用できる内容になっています。

「アレルギー情報navi.」はこちら

■患者も賢く適切な医療を知り、情報を見分ける力が必要

アレルギーに限らず、インターネット上には病気に関する情報があふれ、その中にはEBM(Evidence Based Medicine=科学的根拠に基づく医療)に基づかない不適切な医療の情報や、「アレルギービジネス」とも呼べるような、必要のない商品、サービスの勧誘につながる情報も少なくありません。
「情報リテラシー」という言葉があります。自分の目的に合わせて情報を選び集めて活用することを意味する情報通信の分野で使われる言葉ですが、アレルギーの分野では医療に関する情報の選択を誤って、いつまでも健康を回復できない人が多くいることを見逃すことができません。情報の収集は、国や(独)環境再生保全機構など国の機関、今回、情報サイトを公開した東京都など信頼できる情報を発信している自治体、日本アレルギー学会など関連する学会が運営するサイトから始めることが基本です。
3月21日(火)に告示された国の「アレルギー疾患対策の推進に関する基本的な指針」にも「(国は)最新の知見に基づいた正しい情報を提供するためのウェブサイトの整備等を通じ、情報提供の充実を図る」と明記され、厚生労働省が新たな情報提供サイト開設の準備を進めているようです。患者も適切な医療を知り、情報を見分ける力を持つことが必要です。「母の会」は常々、「患者も賢く、医療を見る目をもとう」と呼び掛けています。
(長岡徹)