代表理事
園部まり子・長岡徹

顧問
西間三馨先生
(国立病院機構福岡病院名誉院長)

活動報告

母の会で開催した講演会や学会での報告、記事などをご紹介します。

参加者全員で実習を行った「スキンケア講座」

参加者全員で実習を行った「スキンケア講座」

9月16日(日)、「母の会」は西日本豪雨で大きな被害を受けた岡山県倉敷市真備町に隣接する浅口市で、「赤ちゃんから大人まで、避難生活にも役立つスキンケア講座」を、地元の浅口医師会、浅口アレルギーサークル「ハッピー・スマイル」、大阪狭山食物アレルギー・アトピーサークル「Smile・Smile」の皆さんとともに、金光公民館で開催しました。会場には岡山県内にとどまらず広島県の被災地域などから60人が参加、山陽新聞や笠岡放送が取材に訪れたほか、浅口市長らも激励に訪れ挨拶されました。
「講座」では冒頭、浅口医師会の高山晴彦先生にご挨拶いただき、次いで講師をお願いした国立病院機構大阪南医療センター小児科医長の井上徳浩先生が講演しました。井上先生は保湿剤を塗っておくことでアトピー性皮膚炎の発症を予防できることを明らかにした最新の研究などを紹介しながらスキンケアの重要性を話し、災害時の対応については、避難所など厳しい環境の中でも症状が出ないように日ごろからしっかりと治療しておくことが最も大事な対策になると強調しました。

会場では即席の「読み聞かせ」も

会場では即席の「読み聞かせ」も

この後、グループに分かれて参加者全員がきめの細かい泡を作り体の各部のしわを伸ばして洗う方法、必要な量の保湿剤を塗ってべたべたになるくらいが適量であることを知るなどの実習を行いました。最後の質疑では、「災害時に断水しスキンケアが十分にできない状況の中でどうアトピー性皮膚炎に対応したら良いのか」などの質問が出され、井上先生らがアドバイスしていました。「講座」にはたくさんの子どもたちも参加、会場では展示された絵本を使った即席の「読み聞かせ」も行われ、明るくにぎやかな「講座」になりました。皆さんお疲れさまでした。
(園部まり子)