代表理事
園部まり子・長岡徹

顧問
西間三馨先生
(国立病院機構福岡病院名誉院長)

活動報告

母の会で開催した講演会や学会での報告、記事などをご紹介します。

専門職も皆さんもビニール袋を使ってきめの細かな泡を作る実習に取り組んだ

専門職も皆さんもビニール袋を使ってきめの細かな泡を作る実習に取り組んだ

2月19日(火)、「母の会」は広島県呉市の市保健所・西保健センター「すこやかセンターくれ」で、乳幼児親子と保健師など専門職を対象に、2回の「スキンケア講座」を共催しました。呉市での講座は、昨年の西日本豪雨に際して「母の会」が協力を申し出たことから連携が始まり実現しました。午前中は乳幼児の親子が参加、午後には呉市の保健師など専門職が参加して内容もやや詳しい形で行いました。午前は保護者17人を含む25人、午後は保健師、栄養士、助産師、歯科衛生士、母子保健コーディネーターなど20人が参加しました。
講師は東京都立小児総合医療センターアレルギー科の古川真弓先生にお願いしました。専門職向けの講座で古川先生は、アトピー性皮膚炎の有病率や重症度、アトピー性皮膚炎の状態が悪いことで乳幼児、学童の成長に与える悪影響、食物アレルギーについても病態や治療、重篤な症状が起きた時の対応などについて説明しました。その上でお母さんたちが陥りやすい誤解について、「妊娠中や授乳中のお母さんが卵や牛乳などを除去しても、生まれてくる子どもの食物アレルギーやアトピー性皮膚炎を予防することはできない」「離乳食を遅らせても食物アレルギーの予防はできない」ことなど最新のガイドラインに基づいた対応について紹介しました。午前午後ともに、きめの細かな泡を作って肌を洗い、十分な量の保湿剤を塗って感触を確かめてみる実習も行い、和気あいあいとした楽しい講座になりました。
(園部まり子)