代表理事
園部まり子・長岡徹

顧問
西間三馨先生
(国立病院機構福岡病院名誉院長)

活動報告

母の会で開催した講演会や学会での報告、記事などをご紹介します。

同志社大学で行われたシンポジウム

同志社大学で行われたシンポジウム

3月16日(土)、「母の会」は京都市で活動する認定NPO法人FaSoLabo京都(代表:同志社大学社会学部、空閑浩人教授)が主催した「食物アレルギーシンポジウム IN京都 こどもがまんなか」に招かれ、事務局長の長岡が要請を受けたテーマ「アレルギー疾患対策基本法 施行までとこれから」についてお話ししました。シンポジウムでは、医療スタッフが立ち上げたアレルギー対応の「子ども食堂」の取り組みなどの報告のほかに、東京都立小児総合医療センターアレルギー科の古川真弓先生が「食物アレルギーのマネージメント チーム医療」と題して講演しました。会場となった同志社大学今出川キャンパスの教室には、100人を超える患者などが集まりました。
「母の会」からはアレルギー疾患対策基本法の作成に携わった立場から、基本法に込められた狙いや成立後の動きについて説明しました。この中で基本法に狙いについては「居住する地域にかかわらず等しく科学的知見に基づく適切なアレルギー疾患に係る医療を受けることができるようにする」「アレルギー疾患にかかった場合には、その状態及び置かれている環境に応じ、生活の質の維持向上のための支援を受けることができるよう体制の整備がなされること」(第3条)の2点に集約されること、基本法成立後の政府の取り組みは医療提供体制の整備、研究戦略の策定など医療にかかわるテーマにとどまり、患者の生活の質の維持向上に資する施策はこれからの状況であることを説明しました。その上で、基本法はあくまで「枠組み」であり、動かす力が必要であること、そのためにも患者が建設的な声を上げ続けることの重要性を強調しました。
(長岡徹)

*「母の会」の発表内容(一部)はこちら