代表理事
園部まり子・長岡徹

顧問
西間三馨先生
(国立病院機構福岡病院名誉院長)

講演会 • 学会発表報告

講演会•学芸発表報告の説明

多くの職種の方々が参加した発足20周年記念講演会

多くの職種の方々が参加した発足20周年記念講演会

12月1日(日)、「母の会」は発足20周年を記念する講演会「これからのアレルギー疾患対策を考える」を横浜市の神奈川県民ホールで開催しました(後援:厚生労働省 神奈川県 一般社団法人日本アレルギー学会)。会場には当事者家族だけでなく行政職員や地方議会の議員、保健師や精神保健福祉士、管理栄養士、教職員、メディア、研究機関など幅広い職種の方々120人あまりが参加、多職種が連携して進めるアレルギー疾患対策を考えるかっこうの機会となりました。また日ごろ「母の会」と連携して国の施策の推進に取り組んでいただいている江田康幸、古屋範子代議士も参加し挨拶しました。
講演会では冒頭、「母の会」20年の取り組みと今後の活動について長岡事務局長が報告、その後、厚生労働省がん・疾病対策課の江浪武志課長が「厚生労働省のアレルギー疾患対策」、国立病院機構福岡病院名誉院長・日本アレルギー学会元理事長の西間三馨先生が「アレルギー疾患対策の新たな方向性」、休憩をはさんで国立病院機構相模原病院副臨床研究センター長の海老澤元宏先生が「食物アレルギー治療、社会的対応のこれから」と題して講演しました。この中では西間先生は主にアレルギーの疫学、アレルギーの治療管理ガイドラインの変遷など治療の進歩を解説、海老澤先生は食物アレルギー・アナフィラキシーの医療、社会的対応の歩みについて述べ、食物アレルギー児が外食や宿泊ができる社会の実現など今後の課題についても指摘しました。

西間先生、海老澤先生、お2人の国会議員とも懇談した

西間先生、海老澤先生、お2人の国会議員とも懇談した

各地で活躍する患者会の皆さんにも報告をお願いしました。藤原絵里奈さん(えびなアレルギーサークルデイジー)、木村かおるさん(アレルギーっ子の子育てママ)、前田えりさん(NPO法人アレルギーの正しい理解をサポートするみんなの会)、井熊しのぶさん(NPO法人ピアサポートF.A.café)、田野成美さん(大阪狭山食物アレルギー・アトピーサークルSmile Smile)の5人が、それぞれの地域に根を張って地元行政とも連携、多彩な取り組みを進めている様子を報告しました。
講演会は予定を超えて4時間近くになりましたが、途中、退席する人もほとんどなく、医療、行政、患者が同じ方向を向いて対策を考えるとても良い機会になりました。皆さん、お疲れさまでした。
(園部まり子)